E.Ingraham イングラハム 四つ丸 掛時計修理

アメリカ、イングラハム社(E.Ingraham)の四つ丸 掛時計修理を承りました。

E.Ingrahamイングラハム四つ丸掛時計修理

その姿から「ダルマ」と呼ばれることもあります。

E.Ingrahamイングラハム四つ丸掛時計修理

この時計の正式名称は
紙ラベルから「IONIC(アイオニック)」というのが分かります。
1861年から1880年頃の間に製造され
販売された時計の一つであることも分かります。

お預かりした時には
相当長い年月そのままにされていたことを伺わせる状態でした。

E.Ingrahamイングラハム四つ丸掛時計修理

文字盤側のフックも無くなってしまっていましたので
新たにフックを取り付けて
蝶番の修正、再度取り外しの後、捻子止めをしっかりして
安心して開閉が出来るようになりました。

時計本体の機械取り付け部分の台座が腐り、
完全に外れてしまっていましたので
台座を修正、機械が取り付けられるようにしました。

E.Ingrahamイングラハム四つ丸掛時計修理

機械は振りベら周辺に破損がありましたので
新たに別作、加工をして取り付け、
長年の汚れもしっかりと落し、軸の修正等をして
しっかりと動くようになりました。

E.Ingrahamイングラハム四つ丸掛時計修理

巻き鍵も、恐らく当時のままではないかと思われます。
年月が経過して、熟成された鉄色になっています。

本体木部は、汚れはしっかりと落して
ワックスがけ程度にとどめました。

古くから、大抵の場合にはニス等や塗料等で
上塗りされてしまうことが多いようです。
一時的には見栄えが良いのですが、
長い目で見れば、なるべく当時のままを維持して
残していくほうが良しと考えていますので
当店の場合には時間はかかりますが、
年数が経風格も味わえるような再生を心がけています。

ガラス絵も汚れのみを慎重に落として
なるべくそのままの状態を維持できるようにしました。

E.Ingrahamイングラハム四つ丸掛時計修理

振り子も元気に振るようになりました。
動作チェックをして完成です。

これからもずっと時を刻み続けていくことでしょう。

イングラハムその他の掛時計修理・オーバーホールも承っておりますので
お気軽にご相談ください。

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3年~5年に1度のメンテナンス(オーバーホール)をおすすめします。

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